2025年度助成事業

 今年度の北海道の自然と野生生物の保全・保護・調査活動に取り組む団体や個人からの助成申請は、前年度より1件少ない計14件でした。その中から2025年度の助成事業は、一般助成に9団体計194万円、「杉本とき鳥類保護助成基金」の助成は3団体に53万円の総額247万円の助成を決めました。助成対象と事業名、助成額は以下の通りです。(市町村名は主な活動地域か、事務局所在地。敬称略)

一般助成

  • 札幌市・北海道爬虫両棲類研究会「道民参加型・道内爬虫類両生類分布一斉調査事業(ハープソンHokkaido2025)」 30万円
  • 札幌市・山のトイレを考える会「大雪山と日高山脈のトイレ問題解決に向けた取り組み」 25万円
  • 札幌市・特定非営利活動法人ウォークラボ札幌「身近な野生生物との共生~さっぽろラウンドウォークを歩いて知ろう・学ぼう」 35万円
  • 小樽市・特定非営利活動法人自然教育促進会「スズラン群生地の保全のための環境ボランティア」 29万円
  • 滝川市・たきかわ環境フォーラム「野生動物と共存する「地域の力」育みプロジェクト(2年目)」 10万円
  • 江別市・国際交流サークルSukaRela(スカレラ)「北海道の中高校生のための生物多様性多言語テキストの作成とワークショップの開催」 25万円
  • 後志管内ニセコ町・尻別川の未来を考えるオビラメの会「尻別川のイトウ繁殖地「見まもり隊」活動」 10万円
  • 上川管内美瑛町・大雪山マルハナバチ市民ネットワーク美瑛部「大雪山麓における特定外来生物オオハンゴンソウの分布と防除に関する取り組み」 10万円
  • 十勝管内池田町・十勝自然保護協会「阿寒富士西麓の森のアカエゾマツ林床における風穴、風穴植生等の調査研究及びその報告書の制作」 20万円

杉本とき鳥類保護助成

  • 札幌市・NPO法人札幌カラス研究会「身近な野鳥であるカラスとの共存・カラス対応マニュアル~北海道版2026改訂~」 13万円
  • 旭川市・繋ぐのは命プロジェクト「天売島探検隊」 20万円
  • 宗谷管内利尻町・利尻島ウミネココロニーについて考える会「ウミネコは育む利尻の海~絵本で伝える自然の繋がり~」 20万円

2025年度助成事業
~北海道産いきもの保全プロジェクト~

 日本動物園水族館協会に加盟している道内の動物園水族館の9園館は、持続可能な生物多様性の保全に向け、北海道に生息している野生生物の域内・域外の保全活動や自然保護を積極的に実施していくため、「北海道産いきもの保全プロジェクト」を立ち上げ、協働による取り組みを推進しています。当基金は、この北海道産いきもの保全プロジェクトに対する寄付から、同プロジェクト事務局に60万円を助成します。

  • 札幌市・北海道産いきもの保全プロジェクト事務局「北海道産いきもの保全プロジェクト 北海道の野生生物の生態や自然保護についての教育普及啓発事業の実施」 60万円