第30回夏休み自然観察記録コンクール(北海道新聞野生生物基金、北海道自然保護協会、北海道新聞社主催)は全道15小学校から32点の応募があり、入賞8点、佳作8点が選ばれました。入賞、佳作は次の通りです。(敬称略)

2023年度 夏休み自然観察記録コンクール

 金賞

長内 智幸(札幌市立北陽小学校4年)「北大で見た春の野鳥」
北大で見た春の野鳥

【講評】 鳥の好きな長内智幸さんは、4月に北大構内で行われた探鳥会に参加し、観察結果を1枚のポスターにまとめました。観察できた27種の野鳥はそれぞれに番号をつけ、留鳥・夏鳥・冬鳥に色分けしたシールで、北大のどこで観察したか構内図に表示されています。また、それぞれの鳥について、説明が簡潔に書かれた10cm角の色紙も構内図を囲むように貼られています。構内図には池や森、草地、小川などのイラストもあり観察できた鳥との関係もわかりやすくなっています。最後に、同時期に円山公園でも行なった観察でもみられた多くの鳥が、街中の北大でも観察できたことから、円山に遠くて行けない人たちにも気軽にできる北大での野鳥観察をしてみてはと呼びかけています。

 銀賞

坂本 雅人(千歳市立みどり台小学校3年)「なぜチョウはすきなのにガはきらわれるのか?」
なぜチョウはすきなのにガはきらわれるのか?

【講評】坂本雅人さんは、チョウとガは、見た目は似ているのに、どうしてチョウはみんな楽しく追いかけ、ガを見たら逃げようとするのか気になり、チョウとガの違いを調べることにしました。それぞれをどのように思っているのかインタビュー。種類数、形や色、活動の違い、生育までの様子を比較し、スケッチも入れ、ファイルにまとめました。結論として、ガには毒のあるものもいることや、動きが激しいこともあって嫌われるのがわかる気がしたとのこと。ただ、サナギから糸もとれるものもいて、嫌わないでほしいとまとめました。調べるきっかけから調査の仕方、結果、考察の流れでしっかりとまとめられていました。


吉田 美里(網走市立網走小学校4年)「シラカバについて調べよう」
シラカバについて調べよう

【講評】吉田美里さんは、白くて北海道らしいシラカバの木が大好き。新聞で、曲がりやすく利用価値が低いとされていることを知り、もっと価値が上がるように調べることにしました。樹液をとるところを見学したり、樹皮が焚き付けに使われることや、樹皮でのカゴ作り、葉を乾かしてのお茶を作り、樹皮・枝・葉を煮た液での草木染めなど、実際に体験してみました。「木育」のイベントにも参加して、シラカバについて葉や枝のくわしい観察、森や木と動物・鳥・虫、自然との関係も学びファイルにまとめポスターにしました。白樺は外国や北方民族、アイヌの人たちもさまざまなに活用されていることを知り、もっと活用してほしいとまとめています。

 銅賞

石井 虎太郎
(南幌町立南幌小学校1年)「ぼくがみつけたむし」

【講評】石井 虎太郎さんは、ミヤマクワガタのオスとメスを、クワガタムシのメスをスケッチし、ハサミやツノの形の特徴や大きさやハサミで挟まれた時の強さなどの違いを書きました。ノコギリクワガタの飼育の様子や3令幼虫までの変化もスケッチし、1枚のポスターにまとめました。そこに描かれたスケッチと説明文をみると、クワガタムシやカブトムシを興味深く観察・飼育していた様子が目に浮かびます。


小関 悠生
(札幌市立信濃小学校2年)「いきものかんさつ」

【講評】小関 悠生さんはバッタとダンゴムシを採集し飼育、その生態を観察しました。ミニトマトの収穫についての記録とともに絵日記にしました。バッタは霧吹きで水を与えているとき、壁につかまって口を開けて水を飲み、草を食べるときは足で草を掴んで食べていたこと。土の中に卵を産んでいるところも観察できました。ダンゴムシの赤ちゃんが、たくさん集まって枯れ葉を筋の部分を残して食べることも新たな気づきでした。


斉藤 蓮
(函館市立中島小学校3年)「サンショウウオのサバイバル」

【講評】斉藤 蓮さんは卵から飼育し始めたエゾサンショウウオが共食いをしたことから、共食いをするものとしないものについて成長の違いを観察しました。卵が孵化したときすでに共食いする個体は頭が大きい事がわかりました。共食いするものと共食いしないものを分けて飼育観察した結果、共食いする個体は口も大きく、からだも早く大きく育ち変態、成体となることも分かりました。残酷だと思った共食いも生きるための仕組みと分かりました。


坂本 颯人
(千歳市立みどり台小学校5年)「昆虫の羽」

【講評】坂本 颯人さんは昆虫の羽が種類によって、形や働きなどがどのように違いがあるか、チョウ・トンボ・セミなど6種について図鑑で調べたほか、観察、スケッチなどを行い、ファイルにまとめました。行動の能力や飛び方、餌の取り方と羽の形や大きさも関係していることも分かりました。観察の中から新たに知りたい疑問も生まれてきたとのこと。今後の研究に期待したいと思います。


上村 和啓
(伊達市立大滝徳舜瞥小学校5年)「キアゲハの観察記録」

【講評】上村 和啓さんはキアゲハが幼虫・成虫になるまでを観察しました大きなケース内にセリの葉を入れて2齢・3齢幼虫の成長や変態を観察。その様子を詳しく記録しました。幼虫がフンをするときの様子や、キアゲハの成虫が卵を産むときに羽を震わせていることなども観察できました。夏型のキアゲハが産んだ卵からできた蛹(さなぎ)は越冬して翌春に羽化することも見届け、確かめています。

 佳作

橋本 美里(滝川市立滝川第3小1年)「チョウのかんさつ」
長谷川 奏(札幌市立藻岩小2年)「クワガタのかんさつ日記」
丸山 春翔(札幌市立藻岩小3年)「カナヘビ日記」
藤山 結月(札幌市立藻岩小3年)「黒曜石について」
大江 陽向(帯広市立啓北小3年)「ニホンザリガニをまもれ!!」
太田 彩萌(札幌市立藻岩小5年)「エナガとシマエナガについて」
松岡 昇(伊達市立伊達小6年)「オオサンショウウオとエゾサンショウウオの意外な違い」
今川 空哉(札幌市立藻岩小6年)「雲の種類について」

 学校賞

札幌市立藻岩小学校、札幌市立北陽小学校